習い事の適正はどうやって判断するか

自分に、あるいは自分の子どもに、どのような習い事が向いているのかを判断することは大切なことです。教室を選ぶ前に、まずは「何が必要なのか」ということを考えるということです。

「これが必要だ」と明確になっている場合は、あとは「どのスクールで」ということを考えるだけなのでいいのですが、そうではない場合、自分自身や子どもが将来どのような道を歩み、どのようなことに可能性を広げ、なにをして生きていくのかということを考える必要があるということです。

これが「子ども」に何か習わせようと考える場合は、「適正」というものは保護者がしっかりと見極めるものです。自分の子どもが何に向いていて、何が向いていないのか、どのようなことができて、どのようなことができないのか、どのような環境であれば本人が楽しく学べて、どのような環境であればチカラを発揮できなくなってしまうのか、そのようなことを考えるべきなのです。

子どもというものはときには自分の気持ちを言葉で表せないものです。それは、「その時には自分に向いているのかどうか」ということを「理解できていない」ということでもあります。「その時」が楽しければ楽しいと言うのが子どもです。そして習い事の体験レッスンはスクールにとっては絶対に譲れない営業の場です。子どもが相手であれば「その時」を全力で楽しくしようとするがビジネスですから、それに子どもも保護者も惑わされてしまうものなのでしょう。

そのような「ウキウキ」するような演出は特に子ども向けのスクールであれば常套手段として使ってきます。ですが、実際に定期的に通うということになった途端に子どもが嫌がる、「もう行きたくない」と言うことなどはたくさんあるでしょう。

そこで「本当にこの子は通うことができるのかどうか」を考えるのが保護者の役割です。その子が本当にその環境で、その物事を学ぶことができるのか、そして「続けることができるのか」ということを考えるのは、保護者の他においていないのです。

ですが、「実際に通ってみなければわからない」ということもあります。ただ、入会金や入学金が高いということであれば、それらの費用が返金されないとなると、なかなか簡単に入ったり辞めたりできるものではありません。それによって結局チャレンジすることすらできないということもあるでしょう。

最近の習い事スクールでは、そのような「試してみたい」ということを実現するために一ヶ月ほど通うことができる制度、仕組みを持っているところもあります。一ヶ月通ってみて、気に入らなければ実費だけを負担して、その他の入会金や教材などは不要という試し方もあるのです。

そのようなスクールを上手に活用して、「本当に何が向いているのか」ということをじっくりと試してみるということも大切なのではないでしょうか。人の吸収力は、環境やモチベーションにも大きく左右されるものなのです。見極める時間は多ければ多いほどいいでしょう。