習い事の送迎のトラブル

子どもを習い事に通わせると、その時間帯は自然と「夜」になることが多いでしょう。それは学校が終わってから通うことになるからで、子どもが成長すればするほど、その学校に通う時間は長くなるものです。

そのような場合、その教室が近くにないという場合は、子どもを「送迎」することがほとんどでしょう。子どもを送迎することは、保護者としては自然なことです。夜に子どもひとりで歩かせるのは危険が伴いますし、それも学校への通学ではない時間帯に歩かせて何かあったとしても、通っているスクールはなにも保証してくれないことが多いのです。自分の子どもの安全は自分で守りたいものです。

ただ、そのような送迎の際に用いるのは「車」ですが、その車での送迎でのトラブルが、スクールと保護者との間で発生することが多いのです。

どのようなトラブルかというと、その「教室」の近隣に「駐車をする」保護者の車に対して、近隣の住民がその「スクール」に苦情を入れることになります。そして、そのスクールから保護者に対して「駐車を控えるように」という連絡がはいるのですが、そのようなことが実質「無理」であることが多いのです。ですから、保護者とスクールの間で、「ここに駐車しないと通えないではないか」というような内容のクレームが逆に入ることになるのですが、それでも近隣の住民とトラブルになっているスクール側は、それを認めるわけにいかなくなってしまうのです。

さらには、生徒を集めるためには「駐車するところがありますよ」という紹介をする営業マンもいます。ですから保護者によっては「入会するときには駐車できると聞いていた」ということになり、まったく納得がいかない状態になるのでしょう。それでもその習い事スクールで道路を専有するのは近隣に対して間違いなく不便ですし、そのような状態ではそのスクール自体の存続が認められなくなってしまうことにもなります。

このような問題を解決するためには、そのスクールの「立地」自体を考え直すしかなく、すでに通ってしまっている場合は、本当に「別のスクール」を考える他ないのです。昨今ではショッピングモールの中にそのようなスクールを設置するケースが多いのですが、その理由はそのような駐車トラブルに対する対策であるという側面も強いのです。

近年では特に「駐車」に対するマナーが強く叫ばれるようになっています。いくら自分の子どもを守るたではあるといえ、マナーに反するような駐車の仕方はよくありません。そして、スクールに通う人の多くがそのようなことをしてしまうと、そのスクールの近隣では常にそのような駐車が後を絶たなくなってしまい、近隣の方々に迷惑をかけてしまうことにもなります。そのようなことは避けるべきですから、「スクールを選ぶ際」には、誰にも迷惑をかけずに送迎することができるのかという点を考えるようにしたほうがいいでしょう。子どもに安心で安全な環境で学んでもらうためにも必要なことです。