習い事に費やせる費用とは

習い事にはお金がかかります。その習い事スクールが、「事業」として展開されている以上、その教育を「買う」ということが必要なのです。そのスクールで満足できる成果が得られない場合は、辞めるなどするしかありません。

何かを学ぶためには絶対にお金がかかります。義務教育で定められた範囲以外は、基本的には各人、各家庭の責任において進めることです。高校に行かない人、大学に行かない人はたくさんいます。それは「そこで学ぶ必要がない」からで、その教育を受けるよりも自分の学ぶための「道」というものを見つけることができたからかもしれません。

そして「習い事」はそのような一般的な学校以外の「学び」です。学校では教えてくれないようなこと、習得できないような事を、お金を支払って教えてもらうのです。その選択は人によって「自由」です。別にそのような教育を受けても受けなくてもいいのです。学びたいから学ぶのですし、それを将来どのように活用しようとその人の自由です。ただ知りたいだけというのでも構いませんし、「絶対に必要」ということでも構いません。教える側にはそれは関係のないことなのです。

そのような国が「教育を受ける権利」として定めている義務教育の範囲を超える習い事にかかる費用は、そのスクールにもよるでしょう。世間の習い事の相場でいえば、大体5,000円からだと思ってママ違いないでしょう。その費用が高いのか安いのかということを測る方法としては、まずはその費用を「時間換算」してみることです。時間あたりいくら支払うことになるのかということを計算してみるのです。

次にその習いごとは一度に「何人で受講するのか」ということです。一度に多くの人数が受けるのであれば、1コマ単位のそのスクールの売上というのは大きな金額になります。そして内容を鑑みて、納得するかどうかということです。

スクール側が負担しているのはそれを「教える講師」の人件費、そしてその「場所」の費用、そして消費する教材や、光熱費です。それを想定すれば、だいたいそのスクールがどれくらいの利益をあげているのかを想像することができます。マンツーマンで進行する習い事が「高い」のは、ひとりでその講師の時間を専有するからです。そう考えれば納得できますね。

そのようなことを考えて、「この内容ならだいたいどれくらいかかるのだろう」ということを想定すれば、高いか安いかの判断ができますし、その費用で「習得できること」の価値と照らし合わせることで「オトクかどうか」ということも変わってきます。

習い事は安ければいいというものでもありませんから、さまざまな要因を鑑みて自分にとっての、自分の子どもにとっての「価値」を見出す必要があるのではないでしょうか。そして納得できないのであれば、通わなければいいですし、もし通ってしまっているのであればやめてしまえばいいのです。習い事にかかる費用と価値は、絶対的な基準はなく、人によって変わるということなのです。