習い事教室を選ぶ基準としての「口コミ」

さまざまな習い事があり、それぞれの分野でたくさんの「教室」があります。自分が学ぶための場所、まだ知らない知識、まだ身につけていないスキルを吸収するための場所です。

習い事をはじめるまでに考えなくてはいけないことには段階があり、最初に「どのような習い事にしようか」というもの、次に「どの会社のスクール」にしようかということ、そして次に「実際にどこに通うのか」という具合に、どんどんリアルな部分に落としこむような段階を歩むのです。

ただ、一番大切なのは「実際にどこに通うのか」、ということで、「このスクールが良い」と考えたとしても、自分が通える範囲に教室がないのであれば、それは選択肢から除外されるでしょう。ですから、「どのスクールにしようか」ということには「自分が通える場所にあるのかどうか」ということが大きく関係しています。ただ、そのような「場所」だけで教室を選んでしまうと後で後悔するかもしれません。習い事も提供する側にとっては「ビジネス」です。最高のカリキュラム、最高の講師陣で最上級の教育を施すことができればいいのですが、すべてのスクールでそのようなことが実現できるわけではないのです。

習い事を教える多くの「講師」、つまり「先生」は「時給制」です。どれだけのコマ数を受け持つことができるか、どれだけの生徒を受け持つことができるのかということで、自分の収入が変わってくるのです。そのような講師を抱え、教室の家賃も気にしながら、収入は生徒からの月謝に頼っているという状態がほとんどのスクールビジネスの実態です。

そして収入源である「生徒」は、月によって増減します。スクールを運営する専門的な企業では、会員数、生徒の数を「動態」という呼び方をすることも多いのです。「人口動態」の「動態」です。つまり、生徒の数は変動するということです。すなわち生徒の数に伴って収入、売上も変動するということです。そのような状態であるが故に、どうしてもひとつの教室で金銭的にゆとりをもった運営をしなければいけないのがスクール事業の実態なのです。それは「最高の講師」を揃えたくても揃えることができないということを意味しています。

つまり、スクールによっては低コストで運営するためにはあえてクオリティの低い教育にせざるを得ないということもあるのです。そのような「実際どうなのか」ということを見抜くためには、実際にそのスクールに通った人の「感想」、つまり「口コミ」がとても参考になります。そのような口コミを参照することで、そのスクールが謳っていることと実際の違いがわかるものです。

特に通っていたけれどやめた人の口コミは、「何に対してストレスを感じたか」ということなどがわかるため、そのような口コミがあるスクールで続けることができるのかということを改めて考えるための材料にもなるでしょう。スクールが掲げる宣伝文句に踊らされず、そのような「リアル」な口コミを探すことは大切なのです。